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新宿好きの私に「巣鴨」が案外、しっくりきた話

先日、人生初めて巣鴨に行きました。結果とても楽しい週末を過ごせて、また来たいなと思える街でした。

期待していなかった町で、意外なフィット感

「おばあちゃんの原宿」として知られる巣鴨に、この前の週末、予定も何もなかったので足を運んでみる事にしました。

東京の中では有名とはいえ、新宿に夢中な私は、これまで関心はゼロでした。

それでも実際に巣鴨の商店街を歩いてみると、昭和レトロな雰囲気と人のあたたかさが心地よく、意外にも自分の感性にフィットしました。

特に印象的だったのは、インフレの中でも良心的な価格で商品を提供する昔ながらの店舗の多さ。地域の高齢者にやさしい街として、しっかり機能しているのだと実感しました。

巣鴨ってどんな町?先入観をくつがえす出会い

巣鴨商店街といえば「昭和レトロ」な雰囲気がするイメージです。実際に歩いてみると、想像以上にバランスの良い町でした。古くからある和菓子屋や衣料品店の合間に、若い感性の飲食店などもぽつぽつあって、過去と今が自然に共存している印象です。

雰囲気はちょっとした浅草っぽい感じがしたのですが、観光客は全然少ないし、人の流れはゆるやかで、落ち着いて巡れるのが巣鴨の魅力かもしれません。

観光地というより、“生活の場”として息づく町だと感じました。

巣鴨商店街をゆっくり歩いていると、地元のおばあちゃんが、腰を掛けながらYOUTUBEか何かのインタビューに延々と答えてるのを見かけました。私ならあんなに足止めされたら普段は嫌なのですが、穏やかに話している姿を見て、なんかこちらも穏やかになる感覚がありました。

気取らない空気の中、お豆腐屋さんで、体によさそうな食品が良心的価格で売られていて、思わず爆買いもしていました。お土産以上に“体験”として心に残りました。

とげぬき地蔵尊では、本堂で祈祷をしていたのですが、その周りですごく丁寧にお祈りをされているお年寄りを沢山見受けました。それを見て、私の祖母を思い出し、お年寄り世代の「神様」「仏様」「ご先祖様」を大切に思う、なんというか昔の日本の人々の原風景をみている気持ちになりました。

なぜフィットしたのか、自分なりに考えてみた

巣鴨がなぜこんなに心地よく感じたのか? を考えてみました。

お店側の方もお年寄りとか、家族経営っぽい方が多めにいらっしゃって、店頭で物を見ていて、声を掛けられると、なんかあったかい気持ちになれました。そこからおしゃべりに発展して、っていう、昭和っぽい交流もありました。

あとは、普段なら立ち寄らない様な洋品店でも、なんとなく足を踏み入れてみたくなる雰囲気があって、特に値段が良心的なので、思わず買いたくなる衝動が多くの場面であり、心もワクワクしました。

都会にありながら、ガチャガチャしておらず、観光地のようでもありながら、人々の暮らしがちゃんと息づいている。

おばあちゃん達は多めですが、同じくらい現役世代も沢山歩いていて、「おばあちゃんの原宿」に全世代が集っていて平和を感じました。

過去と今が交差する、街のこの“ちょうどよい混ざり方”が素晴らしく、自分の中の心地よさにフィットしたのだと思います。

そして、陳腐な言い方になりますが、そこにいる人達や商店の方が温かいと私が感じられたのも、良かったのだと思います。

新宿も好きだけれど、巣鴨のような穏やかな町並みには、また違った安心感と親しみがありました。歩いているだけで満たされる感覚——それが、この町のいちばんの魅力なのかもしれません。

またふらっと行きたい町

目的がなくても、気ままに歩くだけで気持ちが満たされる場所、巣鴨は、そんな町でした。

「おばあちゃんの原宿」という言葉だけでは言い表せない、静かな魅力がそこにはありました。

またふらっと時間が空いたら、是非行きたいと思う街でした。そんなふうに思える場所がひとつ増えたことが、ちょっと嬉しい週末でした。

ここにも住んでみたいと、その時思ったほどです。新宿好きの私ですが、軸がブレブレです。

巣鴨地蔵通商店街
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨4丁目22−8

メモ:巣鴨の「マルジ」も楽しかったなぁ。そこに住んでいる人の為にある店って感じが本当に良かった。また行ってもっと隅から隅まで見て廻りたい!

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